浜田省吾さんの創る詞は魅力あるなーと思ってまして、今回はその辺りをちょっと書いてみます。
ちなみにトップの画像は、うちのねこのコタロウにサングラスで浜省?
と、その前に。
お詫びしなきゃならないことがある。
まず私は浜田省吾さんにお詫びしなきゃならない。
ずっと前から、そう思っていた、、、。
浜田さんが創ったアルバムはどれも素晴らしい。
ところが、そんな素晴らしいアルバムCDのひとつを私は無くしてしまっている。
浜田省吾さんの2枚組アルバム『J.BOY』(1986年発表) ってありますよね。
今もライブで盛り上がる曲『J.BOY』が納められた、彼を代表するアルバムです。
私も持ってますよ。ほら。
ほらほら。
おや? Disc1 が入っておりませんが?
ごめんなさい。
どっかいっちゃいました、Disc1 。
どんだけ探しても見つからなかった。
完全に無くしました。
ほんとうに、ごめんなさい。
、、、Disc2 はありますからね。
美しい一夜。
さて、浜田省吾さんのアルバムで 2015年に発売の『 旅するソングライター 』は、私が気に入っているアルバムのひとつです。
そしてそのアルバムに収録されている曲『美しい一夜(うつくしいひとよ)』に私はグッとくる。
歌詞の一部を引用しますね。
美しい一夜
踊る君の手をとって スローなバラードに体寄せて
踊る心感じてる 出会った頃のまま
美しい一夜 忘れない今も
作:浜田省吾
いい。
メロディも歌声もないから、ちょっと伝わらないかもしれませんが。
いい詞だな、、、まあ私にはこんな詞は書けないな。
浜田省吾さんの曲って。
先ほどの歌詞をみるとバラードの中で踊る二人の描写に思えるんですが、曲を最後まで聴いていくと、二人で踊ったことを思い出しているのかな?と思えたり、もっと深い意味がありそうだと思えたり、、、。
浜田さんの曲(歌詞)って読み解くのが難しいな、と思うことがよくある。
単に私の読解力が乏しいのかもしれませんが、、、泣。
はて?どういうことを歌っているんだろう?って思う。
だから曲を聴いてあれこれ推察する。
推察するうちに、だんだんと物語ができあがってきて、しだいにその情景も浮かび始め、そしていつしか自らの物語に想えてくる。
そう、こうやって推察させるところが彼の詞の良さだと私は思う。
さらには聴き手に物語を想わせる上手さもある。
まあ、ちょっと分かりづらい歌詞だなってところもありますがね。
じゃあ分かりやすい歌詞で。
もっと分かりやすい歌詞だったらどうなんだろう。
さっきの美しい一夜の歌詞をこんな感じにしたら
今もずっと君が好き。
君のことが頭から離れないんだ。
気持ちに等しい言葉を使ってますから、伝わる文章なわけで
間違っちゃあいないけどー
正確すぎる表現で、浮かぶ情景のパターンが少なくて物足りない。
まあどんな歌詞がいいかは人それぞれですけど、、、。
私には浜田省吾さんの「 ちょっと分かりづらい歌詞 」が魅力だ。
文章の難しさと素晴らしさ。
近ごろの浜田省吾さんの曲には、ストレートな歌詞や表現も増えてきたのかなと思うこともある。ところがストレートだなと思っていても、聴き手にとっての物語を想わせるように、言葉を、文章を組み立ててくる。
とくに難しい単語などなくても言葉の選び方や使い方で、みごとに文章を創り上げる。
私もこうやってブログを書いているのだが、文章を書く難しさと素晴らしさに気づいてくる。そして日本語の豊かさ奥深さに、今更だが気づく。
こういった書籍が私のバイブルとなっている。