ムサシとコタロウがやってます。
パンチ食らわし合ってます。でもこれは喧嘩じゃありません。
静かなパンチです。
激しそうにみえて、実際はとっても静かで優しいパンチです。
ムサシとコタロウの2匹は、ときどきこうやってじゃれます。
繰り返しますが
これはケンカではありません。
なぜなら、うちの猫たちには喧嘩はなくなっているんですから。
わが家の猫たちには喧嘩はなくなっている理由
3匹の猫たちを室内飼いする暮らしがほぼ10年続いています。
なぜ喧嘩がなくなったのか?
それは猫たちが環境に満足して暮しているから。
猫たちと暮らしてきて分かる、彼らは不要な喧嘩や威嚇といったムダな争いごとをしない。ところがなにか環境に不満や不安があると別で、いざこざが起こりやすくなってくる。
そう、何か不満や不安があるとダメなんです。
だから猫たちが暮らす環境を良くすることは、喧嘩をなくすことにつながります。
猫たちが安心できる環境を提供すること
わが家でやっていること、経験したことをもとに書いています。
トイレ環境を猫たちが納得するまで改善した
トイレは猫にとってトップクラスの課題です。
うちでは特にコタロウがトイレにこだわりまして、砂の種類やトイレの数、設置する場所となかなか納得してくれず、ほんとうに苦労しました。苦労の果てにやっと今は落ち着いて、砂はニオイをとる砂に、トイレの数は全部で5個となり、3個は1階に、2個を2階に設置しています。
さらにトイレで肝心なことは、常に清潔にしておくことです。オシッコやウンチをしたら、さっさと片づけるようにしてます。しょっちゅうトイレを片づけるのって大変ですよ。でも飼い主がやってあげないと、猫たちじゃ片づけられませんから。不潔なトイレは誰だって嫌ですよね。
今では猫たちはトイレ環境に満足してくれている様子です。
猫の居場所をつくってあげる
これも猫には大切なことです。
人と生活する猫にとって居心地のいい場所をつくってあげます。
キャットタワーは高いところから周りを見渡すことができ、猫が安心できる場所です。これを猫たちが好むところに4つ配置しています。キャットタワーで猫たちは窓の外を眺めたり、飼い主やほかの猫たちの様子を伺ったり、一匹で休んだり、キャットタワーの役割は大きいのです。
静かな場所-
猫たちが休んでいるときには、むやみに触ったり大きな音をたてたりしないようにする、人(飼い主)の気づかいで「静かな場所」をつくることもできるんですよ。
ちゃんとエサが食べられる
わが家はずっと「置きエサ」でエサを与えています。猫たちはこの「いつもエサが置いてある」スタイルで育ってきたので、競ってエサを食べることがなく、いっぺんに食べることもしません。それぞれがちょっとずつ時間をかけて食べていきます。
かまってあげる
よく遊んであげたり撫でてあげたり、スキンシップは大事です。でも猫たちって意外にお互いを意識するんですよね。遊ぼうとしても近くに他の子がいると気になってなかなか遊ばなかったり。ほんとは遊びたいのにねー。
ですから周りに他の子がいない、一匹になったとき、ここぞとばかりに飼い主に寄ってきて、遊んで、撫でてとせがみます。そんな時は忙しくてもかまってあげます。そして猫たちに「かまってもらえた」と満足してもらいます。
去勢と避妊-不妊手術-
わが家の猫たちはみんな不妊手術を施しています。
猫の不妊手術はモラル的なテーマでここに書くべきかなと思いましたが、喧嘩をしない要因には大いに関係していると思いますので書くこととします。
ムサシですが、小さいころに去勢手術を行ったものの精巣を1個だけしか除去できなかったのです。もう1個がどうしても見つからない。片方の精巣がお腹の中にあって降りてきていないのか、そもそも精巣が1個しかないのか・・・。そんなムサシが大人になるにしたがって問題行動が見られるようになってきたんです。スプレー行動やほかの猫を追っかけまわしたりして、あきらかに性格が攻撃的になっていました。その頃のムサシの行動にはとても疲れました、そしてそんな行動をしてしまうムサシが可哀そうでした。
ところがある時、もう一つの精巣が見つかったんです。いつもお世話になっている獣医さんがついに見つけだし、そして去勢したところムサシの様子が一変して、おとなしくなったのです。
性的な衝動からくる欲求不満、怒りなどが抑えられることが、不妊手術の効果ともいわれています。わが家ではムサシの一件でそのことを痛感しました。
さいごに
猫が安心できる環境をつくってあげることは、猫の精神衛生においてとても大切なことだと思います。もしそのことが不十分だと猫たちの気持ちが不健康となって、喧嘩も増えるのではないでしょうか。
猫が安心できる環境をつくるのはそう簡単なことではないかもしれません。ですが飼い主には猫たちに奉仕する役目がありますから、猫の環境をよく考えてあげたいものです。
猫に癒されてばっかりじゃダメで、猫を癒してあげることも必要ですよね。